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植村和堂(うえむらわどう)遺墨展 

H16/9/28(火)~10/31(日)

東京都日本橋で生まれた植村和堂は、80年余りに渡って書の道を追求した書家です。開成予備校に入学した13歳の頃、父の友人七里徳三郎氏の書翰に魅了されたことがきっかけで書を志し、16歳のときに相澤春洋に師事、その後多くの書家、文人と知り合うこととなります。

一方で、幼い頃から病気がちで、また関東大震災や二つの世界大戦を経験するなど、志した道を貫くには恵まれた環境とは言えない中、書に対する情熱は失われることがありませんでした。その情熱は古筆、古写経などの書、文房具、関連書籍の収集にも及び、東京国立博物館等に寄贈されたコレクションは日本の貴重な財産といえます。常に本物を見、身近に接することで晩年に至るまで自己研鑽を重ね、「書は生涯をかけてもやり尽くせない」と真摯に取り組み生み出された作品は、高雅で落ち着いた風格を醸し出しています。

今回、筆の里工房では植村和堂の生涯に渡る遺墨の数々を当館収蔵品とともに展示、また平成7~13年の間、春秋計14回筆の里工房で開催した植村和堂写経教室の風景も紹介します。

■主催 : 財団法人筆の里振興事業団 中国放送
■後援 : 毎日新聞社 NHK学園 清和書道会