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筆の里と棟方志功

H18/6/14(水)~7/12(水)

棟方志功<1903(明治36)~1975(昭和50)>は、日本のみならず国際的に認められた板画家です。
青森市で生まれた志功は、幼い頃から郷土の凧絵やねぶた絵に興味を持ち、21歳で上京して本格的に油彩画の勉強を始めます。版画に転向してから1936(昭和11)年に国画会に出品した「大和し美し(やまとしうるわし)」(版画巻)が日本民芸館に買上げとなったことから、民芸運動の中心的人物、柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司らの知遇を受けます。

その後1955(昭和30)年に、サンパウロ・ビエンナーレで版画部門の最高賞を受賞、翌年にはベニス・ビエンナーレで国際版画大賞を受賞するなど、「世界の棟方」としての評価を確立しました。
一方、志功は自分の芸術を具現化し得る道具にはこだわり、熊野の筆匠に好みの筆を作ってもらうため、筆の絵を描き、毛質や大きさなどの特徴を指示した筆の注文書簡を送っています。
本展では、志功と筆の里との交遊を示す書簡資料と、版画作品約40点を合わせて紹介します。

■主催 : 財団法人筆の里振興事業団 中国新聞社 中国放送
■後援 : 熊野町 熊野町教育委員会 熊野町商工会 熊野筆事業協同組合
■協力 : 広島電鉄株式会社 蘭島閣美術館 株式会社イ方古堂