多くの画家たちが伝統的な画題に取り組み、様式や技法が継承されてきました。伝統的な様式美を現代的な感覚で表現した日本画家、加山又造(1927-2004)をはじめ、墨を活かした独特な世界を生み出す6名の画家を紹介し、墨色の表現の可能性を探ります。
京都府生まれ。父は西陣織の図案家。東京美術学校(現東京藝術大学)卒業。東京藝術大学、多摩美術大学で後進の指導に尽力、2003年文化勲章受章。伝統的な様式美を現代的な感覚で表現し、水墨の世界も描いた。
京都府生まれ。多摩美術大学在学中から横山操、加山又造に学ぶ。
2016年3月まで、多摩美術大学教授。素材を知り尽くしたダイナミックな墨色の世界を描く。
静岡県生まれ。多摩美術大学大学院日本画修了。
在学中から加山又造に学び、伝統的な表現と技法を基盤としながら常に斬新な造形的手法を追求し続けている。
東京都生まれ。東京藝術大学大学院後期博士課程満期退学。現在、多摩美術大学教授。木製パネルの上に塗り重ねた顔料を削って、独特の形態と質感と生命感を生みだす。
埼玉県生まれ。多摩美術大学卒業。文化庁新進芸術家海外研修員を経験、ニューヨークやモスクワで個展を開催するなど活躍。和紙の裏から滲み出る墨色も取り入れ、様々な「点」で樹木を描く。
東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科修了。ニューヨークでの個展開催や、2011年、日独交流150周年記念展をドイツにて開催。躍動感のある筆跡と散らされた墨色で生命力を描き出す。