世界中で愛され続けているスタジオジブリ作品には、力強いメッセージが含まれています。高畑勲監督や宮崎駿監督が創りだす世界観を多くの人々に伝えるため、作品の本質を読み取り、言葉を紡ぎ出し、その言葉を世に送り出してきたのがプロデューサー鈴木敏夫です。
1948年に名古屋に生まれた鈴木は、両親の影響から映画や漫画に親しむ幼少期を過ごし、学生時代には文学に傾倒、文字を書く出版の世界へと進みます。このことは後に「ジブリを育む言葉」の礎となり、運命の出会いを育み、多くの人に感動を伝える言葉を生み出しました。「かぐや姫の物語」の題字や「風立ちぬ」のキャッチコピーなど、鈴木の言葉の多くは手書きで書き出されています。鉛筆や油性ペン、筆を使った手書きの言葉によって、活字では表せない作品のメッセージが伝わってくるようです。
本展では、鈴木が携わったスタジオジブリ作品の膨大な手書き資料をはじめ、名台詞などを書き下ろした書やキャラクターデザイン、宮崎駿監督との合作など手書きに親しむ姿を紹介し、その言葉の魅力に迫ります。
1948年、名古屋市生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、徳間書店入社。『週刊アサヒ芸能』を経て、『アニメージュ』の創刊に参加。副編集長、編集長を務めるかたわら、「風の谷のナウシカ」「火垂るの墓」「となりのトトロ」などの高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる。1985年にスタジオジブリの設立に参加、1989年からスタジオジブリ専従。以後ほぼすべての劇場作品のプロデュース。現在、株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。著書に『仕事道楽 新版 スタジオジブリの現場』(岩波新書)『ジブリの哲学―変わるものと変わらないもの―』(岩波書店)『風に吹かれて』(中央公論新社)『ジブリの仲間たち』(新潮新書)『ジブリの文学』(岩波書店)などがある。
【注意】当日は駐車場が会場となり、大変な混雑が予想されます。「広島電鉄バス熊野営業所」と「深原地区公園(臨時駐車場)」から出発する無料臨時シャトルバスをご利用ください。
鈴木敏夫がラベルを手がけた、ワイン醸造家「ルー・デュモン」仲田晃司×鈴木敏夫のコラボワインをご用意しました。南仏産のピノ・ノワール&シャルドネにぴったりな展覧会限定メニューは、バーニャカウダ風パスタ。前菜、スープ、パン、デザート(旬の栗を使ったシュトゥルーデ)をセットでお楽しみください。
・ソフトドリンク付き 2,000円(税別)
・グラスワイン付き 2,300円(税別)
・グラスワインのみ 600円(税別)
ランチタイムは込み合います。
ご予約されることをお勧めします。
予約は直接ビストロ シンに連絡してください。
筆の里工房では予約等は承れません。