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第3回現代リアリズム絵画展

H19/6/30(土)~7/16(祝・月)

現代における写実絵画と制作現場で使用される筆を紹介

絵画の歴史の中で多くの表現手段がうまれ、時代を作ってきました。最も根源的な手仕事である写実表現は、対象を見据えて体感に訴える行為で、その重要な基盤として高い精神性が求められてきました。
写実絵画も西洋美術史においては過去の表現手段と思う人もいるかも知れません。しかし、現代の絵画においては見た目の斬新さや、装飾目的の飾り物が増え、その精神は希薄なものになってきています。このたびのメンバーは、その写実精神の継承を求め続けている作家たちと言えます。

10代で単身スペインに渡り、30年あまりマドリードリアリズムの作家として活動してきた磯江毅は、日本の写実絵画の第一人者である野田弘志に切望されて、広島市立大学教授として後進の指導にあたり、肉眼で存在(物)の「現"実"を写す」ことをストイックなほどに示し続けています。
そして、その流れをくみ、スペインに渡り学んだ石黒賢一郎、水野暁らの若い世代の作家。画風は大きく異なりますが、南スペインのグラダナに居を構え、身近な"実(じつ)"を模索し続け、昨年惜しまれつつ亡くなった戸嶋靖昌。初代の野呂山芸術村交流員で近年活躍が際立つ芳川誠。野田イズムを継承する森永昌司。同時代の絵画を標榜する諏訪敦。
このたび、7名それぞれの"実"を写した絵画の新作、遺作を展示し、現代における写実絵画と制作現場で使用される筆を紹介します。

■主催 : 財団法人筆の里振興事業団 中国新聞社
■後援 : 中国放送 広島テレビ 広島ホームテレビ テレビ新広島 広島エフエム放送 ひろしまPステーション76.6FM
■協力 : 高島屋 広島市立大学 広島電鉄