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大内基康コレクション寄託記念書に見る歴史の主人公

H19/10/3(水)~10/28(日)

大内基康コレクション約60点を一同に公開

昨年、当館へ寄託を受けたことを記念し、大内基康コレクション約60点を一同に公開します。

大内基康氏は、呉市在住の収集家。書を中心に収集されており、今回寄託を受けた作品には、鎌倉時代の写経、南北朝時代の歴代天皇の宸翰(しんかん/天皇自筆の文書)、江戸時代の徳川家康、秀忠、家光の消息(書状)などのほか、初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文ほか歴代総理大臣の書も含まれています。

中でも、古筆(こひつ/平安から鎌倉時代に書かれた和様書道の筆跡)で、国指定の重要美術品「民部切」(みんぶぎれ)は、源俊頼が書いたと伝えられる古今集の断簡で、美しい雲母模様が摺られた唐紙(からかみ)に、流れるように書かれた仮名文字は古の日本人の美意識を感じさせてくれます。

書は単なる文字としてだけでなく、鑑賞の対象として発展してきました。そして、その書には人物の心情や時代背景が映し出されます。
本展で紹介する大内基康コレクションを通して、歴史を揺り動かした人々の書をぜひご堪能ください。

■主催 : 財団法人筆の里振興事業団 中国新聞社 中国放送
■後援 : 広島県 広島県教育委員会 呉市 呉市教育委員会 熊野町 熊野町教育委員会
■協力 : 広島県立文書館 呉信用金庫  広島電鉄株式会社