H25/9/20(金)~11/10(日)
世界に認められた芸術家・棟方志功(1903ー1975年)は、自らの作品 を「板画」と表記し、独自の世界を展開して、没後38年を経た現在も多くの 人々に支持されています。
板画で名を成した志功ですが、生涯通じて筆と の縁は深く、倭画(肉筆画)や書、板画の彩色など、数えきれないほどの「筆による仕事」を残しています。あふれんばかりの心情が筆によって描き出された作品群。その多くが熊野筆から生まれました。
本展では、初期の油画(油絵)から熊野筆で描いた絶筆まで、時代を追 って、筆が引き出した志功の魅力をたどります。また、熊野の筆匠や西条の酒匠、 広島ゆかりの支援者たちとの交流など、多くの資料と共に、 志功の新たな一面を紹介します。