トップ  > 企画展 > 画の支柱 奥村土牛 素描展

初公開となる素描 約100点を展示

画壇の最高峰に位置した日本画家、奥村土牛は、16歳で梶田半古に入門、兄弟子で「線の画家」と呼ばれる日本画家、小林古径に師事します。また、セザンヌやゴッホ、ゴーギャンなど後期印象派の洋画家にも影響を受け、日本画の領域を越えたとまで言われる独自の画風を確立しました。このように日本画壇の重鎮となった土牛ですが、院展に初入選したのは38歳と遅く、大器晩成の画家とも評されています。101歳で亡くなるまで絵筆を持ち続けた土牛が重視していたのが、写生です。師である古径から写生の大切さを説かれた土牛は、生涯を通して写生に重きを置き、作品に描く対象は何度も何度も写生したといいます。今回特別に遺族の協力を得て、未公開の素描作品を中心に日本画や版画、使用筆など、約100点を展示します。土牛の画業の土台となった写生を通して、不断の努力によって画の道を極めた土牛の姿を紹介します。

猫を写生する土牛

奥村土牛(おくむらとぎゅう) (1889~1990)

東京生まれ。本名義三。
1905(明治38)年梶田半古に入門、塾頭格の小林古径の指導を受ける。
1927(昭和2)年再興第14回院展に初入選。以後、院展や日展で活躍
1947(昭和22)年帝国芸術院(現日本芸術院)会員となる。
1962(昭和32)年文化勲章を受章。1989(平成元)年日本美術院名誉理事長となる。
1990(平成2)年101歳で逝去。

関連イベント
大書の書き初め
1月16日(土)10:30~12:30
大きな筆を使って70×70cmの大きな紙に書き初めをしましょう!
参加費/一般 700円(要入館料)
    PAL会員 500円
定 員/20名(要申込)
講 師/山本彩(学芸員)
大書の書き初め
静物デッサン教室
1月17日(日)13:00~16:00
展示中の土牛の絵を鑑賞したあと、本物の野菜や果物などの静物をデッサンします。
洋画家でもある美術研究員が、わかりやすく解説、指導するので、子どもでも参加できます。
参加費/一般 700円(要入館料)
    PAL会員 500円
定 員/30名(要申込)
講 師/松村卓志(美術研究員)
開催概要
会 場
筆の里工房
〒731-4293 広島県安芸郡熊野町中溝5-17-1
TEL:082-855-3010   FAX:082-855-3011
入館料
大人600円(480円)/小中高生250円(200円)/幼児無料/PAL会員無料
※( )内は20名以上の団体料金
開館時間
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合翌日)
主 催
一般財団法人筆の里振興事業団
後 援
中国新聞社
特別協力
奥村土牛記念美術館 ぎゃらりぃおくむら
協 力
広島電鉄株式会社 呉信用金庫 広島県信用組合 もみじ銀行