書は読めないから…
古文書みたいで、難しそう…
読めなくてもよく見ると面白い、
そんな「かな」の魅力を伝えたい展覧会です。
「仮名」と書きます。身近なのは平仮名でしょうか。平仮名は今から117年前の明治33年に一音一字に決められました。それまでは一音に複数の文字があり、平安時代からずっと使われ、その多くは続け字(連綿)で記されました。
最低限の線と点で言葉を記す仮名は、日本の美意識が結集された「絶妙なバランス」で紙面全体の空間を保つよう、工夫されています。
書かれた内容が分からなくても、仮名の魅力を味わうことができます。その一つが、紙です。紙の色や文様を見てみてください。植物や動物の文様、キラキラした金箔や銀箔は大小形も様々です。いろいろに装飾された紙が仮名の文字を引き立てています。また、作品を飾るための掛け軸、巻物、屏風など、作品の仕立て(表具)にも美しい布や金具が使われています。ぜひ注目してみてください。
広島県福山市出身の仮名書家。戦前から書壇で頭角を現し、「大字仮名」という新しい表現の第一人者であるとともに、徹底した古筆研究や作品を書く紙の装飾を自らの手で行なったことでも知られています。研究によって洗練された平安の仮名の美を目の当たりにした笹舟は、平安の美を現代に合った姿で体現しようと書の追求を続け、その書業は65年にも及びました。
イベント内容は予告なく変更になる場合があります。
着物でのご来館、入館無料。
書道を学んでいる書道部、書道塾が団体で来館の場合は、下記専用の「見学申込書」をご利用ください。
入館料と体験の無料特典があります。
見学申込書に記載の内容を確認の上、お申し込みください。