トップ  > 企画展 > 竹久夢二の詩と画の世界

美しき人。 きたい。 『夢二日記1』明治44年11月12日より

大正ロマンを代表する詩人画家、竹久夢二たけひさゆめじは、数多くの美人画を残しており、その抒情的な作品は「夢二式美人画」と呼ばれています。その美意識に裏付けられた作品は、抒情的な筆致で自由に描かれ、その頃に活躍し始めた福田平八郎らの日本画家たちにも強い影響を与えました。また、書籍の装幀や広告、浴衣から日用雑貨にいたる様々なデザインも手がけており、グラフィックデザイナーのはしりともいえます。
さらに、詩や歌謡、童話なども創作し、なかでも夢二が作詞した『宵待草よいまちぐさ』は、大正7(1918)年にセノオ楽譜が出版され、全国的な愛唱曲となりました。大正7年は、広島県熊野町が町制を施行した年。今からちょうど100年前のことです。
本展では、書、画、化粧筆の産地である熊野町の町制施行100周年記念展として、夢二郷土美術館所蔵の竹久夢二の作品から、大正時代の生活様式と多彩な筆跡表現を探るとともに、器楽合奏の先駆者であり熊野町出身の作曲家で、夢二が作詞した『くれがた』を作曲した坊田ぼうたかずま(1902 - 1942)についてもあわせて紹介します。

竹久夢二

撮影:宮武東洋
夢二郷土美術館蔵

竹久夢二
YUMEJI TAKEHISA

明治17(1884)年-昭和9(1934)年

岡山県瀬戸内市邑久町に生まれる。22歳のとき、『ハガキ文学』などで入選し挿絵画家として活動を始め、大正時代に画集や詩画集を続々と刊行して当時の若者を魅了した。大正7年には、京都府立図書館での個展で異国情緒ある日本画、油彩画、パステル画を発表、郷愁の詩人画家またデザイナーなどとして活躍した。

図版 [1] 《 晩春 》 [2] 《 早春 》 [3]《 加茂川 》 [4] セノオ楽譜「 宵待草 」
すべて、夢二郷土美術館蔵

筆の里PAL限定!!内覧会(要申込)

4/27(金)

18:00ー19:00

会員だけが参加できる特別な夜(当日入会可)。
素敵な作品をいち早く鑑賞、学芸員が解説します。

オープニングイベント

4/28(土)

オープニング講演会
たま駅長の生みの親・小嶋館長が語る
地域における文化振興

14:00ー15:00

夢二郷土美術館の館長として、また両備ホールディングス代表として、様々なアイデアで地域と文化を盛り上げ続ける小嶋館長が文化振興について話します。

講 師: 小嶋光信こじまみつのぶ
(夢二郷土美術館館長・
両備ホールディングス代表取締役会長兼CEO)
聴 講: 無料(要入館料)
定 員: 100名(要申込) 3月20日から申し込み受付
ギャラリートーク夢二の表現世界

15:10ー15:40

夢二の描く表現世界について、作品のもつ物語と時代背景を展示室で解説します。

講 師: 小嶋ひろみ
(夢二郷土美術館 館長代理・学芸員 )
聴 講: 無料(要入館料)
関連イベント
特別講演会 大正時代の夢二 -筆跡がうみだす表現-
5月6日(日)14:00ー15:00
大正時代における夢二の表現の特徴や夢二の使用した筆や筆跡と表現の関係を分かりやすく紹介します。
講 師/高階秀爾たかしなしゅうじ(夢二学会会長・大原美術館館長)
聴 講/無料(要入館料)
定 員/100名(要申込) 3月20日から申し込み受付
大正ロマンの調べ SP盤コンサート
4月28日(土)/ 5月6日(日)13:00ー13:30
蓄音機が奏でる音楽を聞きながら、作品をお楽しみください。(要入館料)
協 力/坊田かずまの会
大正時代の響き  大正ロマンコンサート
6月2日(土)13:30ー14:30
音楽グループが夢二の作詞した歌や坊田かずまの作曲した童謡などを披露します。(要入館料)
オリジナルグッズ限定販売

夢二の描いた絵柄の筆ケースと化粧筆のセットを
限定販売するほか、文房具や木版画など、
夢二郷土美術館オリジナルグッズも販売します。

開催概要
会 場
筆の里工房
〒731-4293 広島県安芸郡熊野町中溝5-17-1
TEL:082-855-3010   FAX:082-855-3011
入館料
大人 800(600)円 小中高生 250(200)円 幼児無料
( )内は 20名以上の団体料金
5月5日(土)こどもの日は小中学生 入館無料
開館時間
午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日
毎週月曜日(祝日の場合翌日)
主 催
一般財団法人筆の里振興事業団 中国新聞社 中国放送
共 催
熊野町 熊野町教育委員会
協 力
(公財)両備文化振興財団夢二郷土美術館
広島電鉄株式会社 上田流和風堂 坊田かずまの会 呉市藤井清水の会
呉信用金庫 広島県信用組合 もみじ銀行 広島銀行