
酒井抱一《流水四季草花図屏風》(東京国立博物館蔵)Image : TNM Image Archives
江戸時代、本阿弥光悦・俵屋宗達によって創始された「琳派」は、尾形光琳・尾形乾山、酒井抱一と、約100年ごとに時代を超えて継承された様式です。
平安貴族の華やかな古典から出発しているその表現は、伝統的な要素を含みながらも大胆かつ洗練されており、絵画はもちろん、漆器や陶器といった工芸品にまで幅広く展開し、その表現は現代の日本画やデザインにも大きな影響を与えるなど、日本の美を象徴する代表的な様式となっています。
熊野町制施行100周年を記念する本展では、時代を超えて広がりを見せた琳派の多様なかたちにも筆が関わっていることを紹介し、筆文化の魅力と幅広さを紹介します。
尾形光琳《竹虎図》(京都国立博物館蔵)【後期展示】
伝 俵屋宗達《伊勢物語図色紙 芥川》(大和文華館蔵)
【前期展示】
本阿弥光悦《花卉鳥下絵新古今集和歌巻》(個人蔵)
重要文化財俵屋宗達《牛図》(頂妙寺蔵)【前期展示】
《藤袴図屏風》(個人蔵)【後期展示】
伝 尾形光琳《絵替盆》(MOA美術館蔵)
重要文化財
尾形光琳・尾形乾山
《銹絵観鷗図角皿》(東京国立博物館蔵)
Image : TNM Image Archives
本阿弥光悦《梅摺下絵新古今和歌巻断簡》
(春敬記念書道文庫蔵)
【前期展示】
酒井抱一《四季花鳥図屏風》(陽明文庫蔵)【前期展示】
※好評につき満席となりましたがモニター席でご覧いただけます。
■講 師
河野 元昭(静嘉堂文庫美術館館長)
■対談
奥平 俊六(大阪大学名誉教授)
中野 嘉之(日本画家・多摩美術大学名誉教授)
■コーディネーター
島尾 新(学習院大学教授)