アンパンマンの作者であるやなせたかし(1919-2013)は、前向きな性格と優しい人柄で知られており、そこから生み出される表現は、現在でも多くの人たちを魅了しています。なかでも、やなせの重要な仕事であり、アンパンマンが初めて連載された雑誌『詩とメルヘン』(サンリオ)は、詩文とイラストレーションの雑誌で、1973年に創刊されました。アンパンマンのみならず、やなせの手がけた表紙やカット・文章は、読者に夢と希望を与え、また、やなせのもとに集った新たな作家たちを紹介する場でもありました。
筆の里工房が開館25周年を迎える2019年は、やなせの生誕100周年にあたります。本展では、未だ色あせない夢と希望にあふれたやなせたかしの思想とその表現世界をひろく紹介します。
あわせて、昨年7月に発生した西日本豪雨災害の復興から1年、やなせが作品に込めた前向きな気持ちを「がんばろう熊野」として、町と人々を盛り上げるとともに、復興メッセージもあわせて紹介します。
「ついにぼくは夜明けの光の矢をにぎったぞ」
「絶望のとなりに」
「みなとの8月号」
「やなせうさぎとアンパンマン」
「0歳から99歳までの童謡シリーズ
のぞみ君」
©やなせたかし 公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵
©やなせたかし 公益財団法人やなせたかし記念アンパンマンミュージアム振興財団蔵