三清書屋コレクションとは兵庫県三木市在住の書家、公森仁が30余年の歳月をかけて蒐集したコレクションです。そのうち、毛筆453作品が筆の都・熊野町に寄贈されました。「民のなかにこそ、文化がある」という考えで、中国明時代から現代に至る民間の筆匠(筆職人や筆舗)の名が刻された筆が系統的に蒐集されています。この他、文人が愛用した筆や愛玩の対象となった装飾筆なども収めています。筆に込められた人々の思いや願い、当時の文化に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
程奕銘木管対筆 (部分)
コレクションのなかで一番古い筆は、宋時代(960~1279)に活動した筆匠、程奕(ていえき)の筆です。今から約1000年以上も前のこと。日本でいえば、平安~鎌倉時代です。最も古い筆から新しい筆まで、千年の筆の歴史をたどれます。
李世倬銘象牙紫檀海水雲紋管提筆 (部分)
宮中で使用されていたとされる筆や明時代(1368~1644)の末頃に活躍した書の名人、倪元璐(げいげんろ/1594~1644)をはじめ清時代(1644~1912)の文人・書画家の名が刻まれた筆を書作品とあわせて展示します。
瑞元銘黄楊木彫西遊記図管筆 (部分)
木やべっ甲、象牙そして螺鈿など様々な素材をつかい精巧な細工をした筆管に注目!なかには、『西遊記』が彫られた作品もあります。そのほか、筆に込められた筆匠の想いや技を紹介します。
公森 仁 こうもり ひとし
(昭和22 [1947] 年~ )
兵庫県三木市 在住
幼少の頃より書家の父の手ほどきをうけて書をはじめる。大学卒業後、高校教員として書道を教え、定年まで勤める。若いころから筆に心ひかれ、筆の蒐集を行う。日中国交回復(昭和47 [1972]年 )により中国の人々との交流が増え、一大コレクションとなった。贅を尽くした高級な筆も素晴らしいが、地味でも作りのよい筆に魅力を感じる。
参加費 | 800円(要入館料) |
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定 員 | 各日先着10名(小学4年生以上) |
参加費 | 無料(要入館料) |
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参加費 | 無料(要入館料) |
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熊野町民に限り先着200名に
オリジナルクリアファイルを差し上げます。