提言-島尾新
2009.03.21
しまお あらた 多摩美術大学教授
今、書の筆、絵の筆の厚みはなくなりつつある。すなわち、色々な筆があること、そして、旧来の技術や、熊野が持っている技術を維持し、広めていくことが、足りなくなっている。それは、お仕着せの道具(筆)をそのまま使うことが多いからである。
筆を使い、「こんな筆がほしい」という意見をフィードバックしなければ、筆文化の厚みは出てこない。そこで、こういう場が大事である。1回で終わりにせず、来年もやってもらいたい。私たちも努力する。そして、皆さんにも筆の、熊野のサポーターになってもらい、いろいろな意見をフィードバックし、筆を買ってほしい。こういう場を、意見をフィードバックする動きにしていけたらよいと思う。(要約)