提言-土橋靖子
2009.03.21
つちはし やすこ 書家
ふだん作品を作る時には、どの紙、筆で、言葉とイメージをどのように書くかが決まった時点で、70パーセントは作品ができた気持ちを持つが、その中で筆は非常に大事である。書を志してから筆は1本も捨てていないが、その1本1本が本当に全部違う。自分のイメージに合う筆はどれか、そして、紙との相性はどうかを最も大事にしている。
したがって、これを機にもう一度繊細な気持ちで筆に語りかけたい。自分で筆を最初から作ることはできないが、買い求めた筆を自分の環境に応じて作り直し、使い込み、なじませることが必要だと思う。
筆を見直さなければならないと改めて思った。皆さんにも考えてもらいたい。(要約)