台仕事筆づくり工程

台仕事では、整えられた塊を実際に穂首と呼ばれる筆の先に組み上げます。

6. 練り混ぜ【ねりまぜ】

練り混ぜは、水に浸し、毛組みにむらができないよう整える作業です。塊を分解し、毛をうすく伸ばし、幾度も折り返して混ぜ合わせます。 逆毛などを取り除き、切り揃えて櫛を通します。質を吟味された毛は、布海苔(ふのり)で固め、平目にまとめます。

7. 芯立て【しんたて】

芯立ては、練り混ぜした平目を1本分の大きさに分け、筆の形を作って行く工程です。平目から割った芯を駒と呼ばれる芯立て筒に通し、筆の形を作っていきます。手の感触を頼りに、不必要な毛を抜き取ります。

8. 衣毛巻き【ころもげまき】

穂首の芯の周りに巻きつけられる毛を衣毛という。衣毛には芯に使われるものより上質なものが使われます。練り混ぜ、平目という芯になる毛と同じ工程を経て整えられた衣毛を、芯毛に巻き付けていきます。
万遍なく巻く衣毛を巻くには、特に高度な技術が必要です。奇麗に衣毛が巻かれた穂首は、自然乾燥させます。乾燥した穂首の根元を麻糸でくくります。

9. 糸締め【いとじめ】

糸の結び目を焼きこてをあて、固めると穂首の完成です。