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化粧筆-メイクデモンストレーション

2009.08.20

よい筆を用いても、使いこなす技術が必要である。そこで、化粧筆を用いた、つやの出るメイクを実演してもらう。

 

 

化粧筆の用途とサイズ (大高博幸)

 

ブラシ(化粧筆)には、用途により、様々なサイズのものがある。細部に使用する筆、より細いところに用いる面相筆、さらに細かい、目の化粧に使うアイシャドーブラシなどである。これら3種類を持っているとメイクは簡単にきれいに仕上がるが、一本の筆でメイクをすることも可能である。ここでは、一本の筆によるメイクの方法を実践する。

 

フェイスパウダーをつける

 

フェイスパウダー(粉)をつけるには、ブラシを使用するのがよい。パフでつける方法もあるが、パフだとしわの間に入らない。そして、筆を大切に使ってほしい。筆をこする人もいるが、それでは髪の毛を毎日逆毛立てる感じになる。そうではなく、ブラシの平たい部分を使って粉を拾い上げるとよい。いい筆は、粉をうまく拾い、こぼさずに顔に運ぶことができる。

 

リキッドファンデーションだけがついている状態からは、粉を軽く入れていく。まず粉がブラシにたくさんついている状態のときに、額や鼻筋、ほほの光りやすい所にふわっと置き、次にブラシに粉が少なくなってきた段階で、やや上を見て、目を開け、目と口の周辺や細部に持っていくと、粉が快く乗る。最初から目の下の一番しわが多く深い部位にボンと粉を乗せてはいけない。額、鼻、ほほの順がよい。

 

つやを出す筆の使い方

 

最近のパウダーの多くには真珠の粒子が入っていて、普通につけるだけでもつややかになる。そのため、ブラシで磨いてつやを出す方法を普通の人はあまりしない。しかし、多少ハイライトのパウダー、すなわち、鼻筋やほほの高いところを白く明るく見せるパウダーを使うときには、パウダーの量を少なめにして肌に乗せ、しばらくなでると、ブラシがパウダーの輝きの粒子を引き出してくれる。顔から耳のほうへ、外へ向かって伸ばす。筆を顔の上でこねる方法もあるが、それでは筆は長持ちしない。よい毛の筆を買っても、すぐに毛が折れたり、からんだり、切れたりするのは、顔の上でこねているからである。

 

ほほ紅をつける

 

ほほ紅をつけるときは、ブラシの毛の先から中間までに粉をつける。真剣な顔をしてつける人が多いが、ほほ笑むのがよい。ほほ笑んで盛り上がるところにつけると、きれいな肌になる。年齢が高く、ほほが下がる場合は、笑ったところよりも少し上につけるのがコツである。

 

大は小を兼ねる

 

アイシャドーもつけたいが、ブラシが一つしかない場合は、大きなブラシで細かいことをすることができる。大は小を兼ねる。

 

ブラシの持ち方を変える。ちょっと小さく束ねるような感じでつまみ、まぶたに持ってくる。この持ち方により、ほほとまぶたでは、筆の幅がずいぶん違うので、きれいにグラデーションを取ることができる。アイシャドーは、毛先にそっと取り、薄目を開けてメイクをすれば、ふんわりした繊細で柔らかいメイクができる。アイラインをかくのは不可能だが、まぶたにも色をつけることはできる。